全国に数十校をもつ予備校、専門学校の学校法人において、各校の担当者からの情報リリース、全国を統括している広報主担当部署からの情報リリースをクロス管理し、煩雑になっていたサイトを全体管理したいとの要望からシステム管理化プロジェクトをスタート。 本サイトの大きな狙いは、現場で直接更新されている膨大な情報量をどれだけ集約化でき、また更新情報の内容も社内での承認フローをシステム上で行うことで、業務効率化と情報コンテンツの整理を一番の目的としました。
試験合格情報など短期的にアクセストラフィックが大きなコンテンツに対する情報分散化、時限式公開制御。 全国、エリア、各校という階層構造によって、アカウント権限の整理と承認フローの設計 新設された学科のみのイレギュラー更新ルールによる情報更新を、稼働しているサイト上にうまくフィットさせるできるための開発設計。 エリア新設された場合などの運用を考えた拡張性 基礎開発から追加開発など含めシステム基盤の運用と拡張を10年近くかけて、クライアント様のウェブシステムとしての運用の主軸となるシステムへと成長していきました。
学校法人であるクライアント様では、法律改正や事業方針、運用方針の変更、またスマホ化にあるような社会的な変化への対応を常に課題とされ、その課題解決のために一番最適な方法を提案し、クライアント様が納得いくまで徹底的に協議し、一週間クライアント先で缶詰になるようなこともありました。 中でも一番大変だったのは、元々CMS化し運用していたところとは全く違う系統のグループに同じ基盤から開発したケース。部署や各校との組織ルールも異なり、またリニューアル前のサイト構造もかなり複雑で要件整理するだけでも2ヶ月以上の時間がかかりました。 私たちが最も課題にしたのは、広報担当の方々が情報更新作業に負われて本来やるべきプロモーション施策の考案や改善などに時間が使えていなかったこと。私たちが担当することで、余計な作業労力はシステムによる効率化を行い、大幅な業務改善を達成することがミッションでした。
初めてのお客様と一緒にシステムを構築していく際に、私たちは必ず徹底的にクライアント様の仕事の内容を徹底的に把握し理解した上で開発に入ります。 しかしながら、時には経験のない業種、業界もたまにあったり、企業様独特のルールがあったりします。そんなケースがこのクライアント様でした。担当部署は複雑にまたがり、エリア担当者も全国にあり、各校で要望が正反対だったり。 最初にシステム開発をお任せ頂いたのが、約数ヶ月でのプロジェクト。そこから運用保守をしながらクライアント様の社内事情やトラブルなど細かい事情もすぐに把握できるようになりました。 数年も経てば、クライアント様企業からも仲間と言ってもらえるほど信頼を得れたのは、かゆいところを理解し、かゆい部分に手が届く部分にフォーカスした開発を継続したことにあると考えます。
エリア、各校というくくりと各学校のコースなどクロスカテゴリが一番複雑な権限管理で、さらにそこに承認フローのルールなどを理解し、コンテンツ設計するのはかなり難易度の高いものでした。 また、様々な部署や担当者の方とも多く接することでの、要件のブレや戻し、社内協議でのコントロールの必要性など担当する方々の人間関係から起こる問題などによってクライアント様の事務所に 数日~1週間はりつくことはしょっちゅうありました。 実際のロジックとフローを生み出すボリュームは、今まで経験した中では最も多く、数千ページを超えるページボリューム量の情報整理力と組み立てる際の設計思考をかなりハードに鍛えて頂いた感謝があります。 ここまでのボリュームと長期間の継続開発があったからこそ、自分たちのスキルアップや経験値にもなり、現在携わっている様々な案件の対応では少々のボリュームでへこたれないメンタルができました(笑)。 そして、定例に行う打ち合わせの後には必ずお客様から宴席にもお誘い頂き、オープンな形式のミーティングにも花が咲きます。あんな機能やってみたい、こんなことはできないか?など。 開発を一度携わらせて頂いたお客様とは本当に長くお付き合い頂くことが多いのもありがたいお話です。苦しみながらでも、さらに新たな経験とスキルを積んでいかなくてはと邁進する気持ちをしっかりと育てて頂いたプロジェクトです。
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